お客さまと良い距離感を保つには

パーソナルスペースを意識する

人にはパーソナルスペースと呼ばれるものがあるのは知っているでしょうか。
パーソナルスペースというのは、他人に近づかれてしまうことによって不快だと感じてしまうような空間のことです。

そのパーソナルスペースというのが、1m前後と言われています。
とはいえ、人の感じ方によってその距離というのには違いが出てくるため接客業で仕事をする場合は接客する人が不快に感じない程度の距離を保つことが求められます。

接客業をしていると、人と近い距離にいることに慣れてしまうのでパーソナルスペースが狭くなる傾向にあります。
そのためついつい人に近づきすぎてしまうことがあるので気をつけなければいけません。

距離感は徐々に詰める

お客さんに不快な思いをさせないためには、一気に距離を詰めようとするのはNGです。
まずお客様が来店してすぐのタイミングで一気に距離を詰めようとしてはいけません。
最初はお客様に警戒されない距離に居るのがベストです。

もしも距離を縮めることを意識するのであれば、少し時間をかけてお客様が店員の存在に慣れてきたら少しずつ距離を縮めていくというようにするといいでしょう。
そして距離をとっている間にもできることがいくつかあります。

お客様から距離を縮めてもらう

店員側からお客様に近づくと警戒されてしまうということを前提として考えると、店員側が近づくのではなく、お客様側に近づいてもらえば良いということになります。
そこで大切になってくるのが先読みをするということです。

今後お客様がどのように行動するのかを予測して、お客様が来そうな位置に先回りをしてみましょう。
そうすることによって、自分が近づかずしてお客様から距離を縮めてもらうことが可能です。

お客様が興味を持ったアイテムがあれば、一度その場を離れてもまたその場所に戻ってくる可能性があります。
そういったことを考えてきそうな位置で待っていれば作戦か成功する可能性も十分にあるのでやってみる価値はあるでしょう。

作業をしながら

また、距離感を縮める時には作業をしつつ距離感を縮めるという方法も有効です。
単純に距離を詰めようとすると警戒されてしまう可能性が高まりますが、作業をしながら距離を縮めることによって警戒心を持たれにくくなります。

どうしても普通に近づくと、接客をしにきたと思われてしまうことで警戒心を持たれてしまいます。
しかし何か作業をしている状態だと接客をしに近づいてきたとは思われません。

より警戒心を持たれないようにするためには、接客をする気がないというオーラを出すことが有効になってくるので、接客する気満々なオーラは出さないで近づくことを意識しましょう。