接客業に向いていないと思ったら

いきなり理想の接客はできないもの

接客業に就いたばかりの頃は、とにかく良い接客をしよう、お客様に喜んでもらおうと気合いを入れてあれこれと頑張ってしまいがちです。
しかし、ほとんど接客の経験がなかったのであれば、最初のうちはうまくいかないことが多いです。
良かれと思ってやったことがお客様にとっては迷惑なことだったとか、中には理不尽なクレームを言う人に当たることもあるでしょう。

いきなり接客マスターになるのは無理なことで、接客マスターと言われる人も、こうなるまでにはかなりの努力をしてきています。
いきなりトップを目指すと、理想と現実の差に苦しむことになります。

失敗が続いてしまったら、自分はどんな点が苦手なのかを探してみましょう。
その苦手な点は「個性」と受け入れ、別の方法でのアプローチ法を考えてみると良いです。
お客様との距離の縮め方や声のかけ方、言葉遣いなどを工夫してみるのです。

スキルはいきなり上達しない

失敗が続くとお客様の対応をするのが嫌になってくるものですが、やはり経験を積まないとスキルアップはできません。
多くのお客様と接することで、様々なケースに対応できるようになります。
もちろん、お店で取り扱う商品のことに関してはすべて知っておかなければなりませんから、勉強することも大切です。
商品(ブランド)やお店のことなら何を聞かれても大丈夫というくらいになれば、接客も自信を持ってでき、お客様に喜んでもらえることも増えてくるでしょう。

お客様から感謝を伝えられると、それだけで今までの苦労が吹き飛びます。
そして、こうすればもっと良くなるということもわかってくるようになり、そこで接客スキルが上達してくるのです。

苦痛なら無理せず転職を

接客スキルを上達させようと自分なりに頑張ってきたけれど、どうしても人と接するのが苦痛になってきた、職場に行くのが辛いというのであれば接客業の仕事には向いていないのかもしれません。
人によって仕事の向き、不向きがあるのは当然のことなので、接客業にいることで心や体がキツいと思ったら決して無理せず転職を検討しても良いでしょう。
現在いる会社やお店のサービスや商品が好きなのであれば、接客以外の仕事に配置転換を願い出ることもできます。

全く違うところに転職する場合は、転職エージェントなどを利用して自分の適性や希望する条件に合ったところを探すようにしましょう。
転職エージェントなら、コンサルタントが付き、希望に応じた転職先を一緒に探してくれます。
もう接客には関わりたくないと思うのであれば、事務や経理関係といったオフィスワークや工場、技術職などがあります。
IT関係の仕事も、接客はほぼありませんので検討してみましょう。