熱中症とは?
暑い時は汗をかきますが、これは上がった体温を下げるために体が反応しているものです。
しかし、大量に汗が出ると体の水分量が少なくなり、脱水状態になります。
脱水状態になると体の体温を下げることができなくなり、どんどん体温が上がります。
こうなるとぐったりしてしまい、意識を失ったりけいれんを起こしてしまったりすることがあります。
この状態を熱中症と言います。
汗をかくのは良いことなのですが、汗ばかりが出て水分が補給されないと熱中症になってしまいます。
熱中症かどうか見分けるポイントは
子どもが熱中症になっていないかは、親が気をつけてあげなければいけません。
小さい子どもは不調を訴えることができませんし、あっという間に重篤な状態になるため暑い季節は大人がこまめに様子を見るようにしましょう。
子どもが熱中症かどうかを見分けるポイントは、体温が高くなっていないかです。
体を触ると熱いですし、ぐったり暑そうにしていないかを確認しましょう。
体温が38度を超えたら要注意です。
そして、汗が出ているかどうかも確認しましょう。
体内の水分が足りなくなると汗が出なくなり、皮膚が乾いて熱くなります。
そしておしっこの量も少なくなります。
いつもおむつにたっぷりするのに、今日は少ないな?と思ったらもしかしたら熱中症かもしれません。
先ほど体温が38度を超えたら熱中症かもと言いましたが、風邪を引いたときなど、何か感染症に罹っても熱が出ます。
熱中症の熱か感染症の熱かわからないものですが、熱中症は外から体内に入ってくる熱で体温が上がり、感染症は血中のリンパ球が発熱物質を出すため体内から熱を発します。
熱の発生源が熱中症と感染症は違うのです。
暑い環境にいた後に熱が上がったのであれば、熱中症を疑い対応する方が良いでしょう。
熱中症かもと思った時の処置法
子どもが熱中症かもしれないと思ったら、まず冷やすことです。
外にいる場合は、木陰などの涼しい場所に移動しましょう。
屋内の場合は、エアコンの効いた場所に移動します。
次に、太い血管が通っているところ(脇の下、足の付け根、首)を冷やします。
おでこを冷やすよりもこれらの場所を冷やした方が体温を早く下げます。
さらに、濡れタオルで体を拭いてあげたり、うちわで仰いであげたりすると効果的です。
そしてたっぷりと水分を補給してあげましょう。
大量に汗をかいたあとは、水分と塩分補給が必要です。
子ども用のイオン飲料や、麦茶、いつも飲んでいるジュースでも構いません。
赤ちゃんの場合は、母乳かミルクを飲ませてあげてください。
母乳やミルクには水分、塩分、糖分などが含まれていますので、これらが飲めていればまずは大丈夫です。
それでもまだぐったりしているようであれば、薬局などに売っている経口補水液を少しずつ飲ませてみましょう。