子どもに感情的になってしまった時は
イライラすることがあっても子どもに感情をぶつけたくないというのは、どの親御さんも思っていることです。
しかし親も人間で、日によって体調が優れないとか、仕事で嫌なことがあった、などイライラすることもあります。
そんな時に子どもが何かわがままを言って言うことを聞かないとか、やめなさいと言っているのに同じ事ばかり繰り返すなどで子どもを感情的に怒鳴ってしまったりすることもあるでしょう。
穏やかに過ごしたいと思っているのに、つい感情的になってしまい、罪悪感に苛まれると言う人は多いです。
人間の感情はとても大切なもので、喜怒哀楽はどれも無駄なものではありません。
ですから怒ることも自然なことで、罪悪感を持つことはないのです。
しかし、「これは言い過ぎた」「ちょっと厳しく怒り過ぎた」と思った時は子どもに謝るようにしましょう。
「さっきはごめんね」と伝え、「イライラしてて、あなたのせいじゃないのに怒っちゃった」と付け加えると、子どもも過度に落ち込むことはないでしょう。
感情をぶつけられた子どもに悪影響がある?
イライラして子どもを怒鳴ったり、その辺の物にあたったりすると、子どもは「お母さん(お父さん)が怒っている」とわかります。
自分に対して怒りをぶつけていることがわかると、子どもの発達に影響はあるのでしょうか?
発達期である子どもたちは、環境が影響を受けやすいと言われています。
例えば体罰や子どもに対する暴言、そして子どもの前で激しい夫婦げんかを頻繁にするなどの環境にいれば、発達に影響があると考えられています。
感情をぶつけることをゼロにするのは難しいと思います。
しかし、繰り返し何度もぶつけられるような状態ではあまり良いことがないので、繰り返さないことが大切です。
怒られた子どもはどう思っているか
では、感情をぶつけられた子どもはどう思っているのでしょう。
多くの子どもたちは、毎日のように何らかのことで怒られていると言いますが、自分が親から嫌われているとは考えていないようです。
大人と子どもと捉え方が違うようで、大人は「あの時こんなことを言ってしまった」と「あの時」のことしか考えていません。
一方子どもは、怒っている時も、ぎゅーっと抱きしめてくれる時も、一緒に遊んでいる時も全部見てくれています。
大人は先のことを考え過ぎて子どもの行動をコントロールしてしまいがちですが、子どもはどう思っているかを聞いてみましょう。
大人はこちらの言うことを聞かせようとしがちですが、子どもも考えを持つ一人の人間です。
子どもが今何を考えているかじっくりと話を聞いてみて、親が子どもに対して尊敬の思いを持つことも大切かもしれません。