子どもの水辺の事故で多い場所は
ここ数年、日本の夏は異常な暑さです。
そのため夏は子どもたちが水辺で遊ぶことも多くなり、家族で水辺に出かけようと考えている人は多いです。
水に入っていると気持ち良いですし、子どもにとっても自然に親しむ良い機会になります。
しかし、水辺はいろいろな危険が隣り合わせであることも忘れてはいけません。
特に水難事故は重大な結果になりやすく、警察などからも注意喚起されています。
子どもの水辺の事故で多いのは、圧倒的に河川と言われています。
河川、湖沼地、海、用水路とある中で、事故が一番多いのが何年も前から河川なのです。
川の流れは複雑で、浅いと思って中央に進んでいくと急に深みがあり、そこにはまると流され溺れてしまいます。
元のところに戻ろうと思っても戻れず、中央に押し流されていくのです。
川は海と違って深くても腰くらいまでだから大丈夫と思っている人は多いのですが、川で腰の深さまであると大人でも自由に動けません。
危ないと思った時はすでに流れにはまってしまうのが、川の怖いところです。
子どもの川遊びで大人が教えることは
河川は誰でも簡単に近づける場所で、いくら子どもに「川に近づいてはダメ」と伝えても、行ってしまうのが子どもです。
自分が子どもの頃を思い出してみてください。
「行ったらダメ」と言われたら余計に行きたくなりませんでしたか?
今の子どもも同じで、「ダメって言われたけどちょっと見るだけだったら大丈夫だろう」とか「こんなに浅いから足を浸けるくらい大丈夫だろう」と考えて子ども同士でも行ってしまうでしょう。
また、「親が一緒だから大丈夫」というのも間違っています。
すべての大人が川のことに詳しいわけではないですし、もし事故が起きたら親子共々犠牲になってしまう可能性があるのです。
では、大人が子どもに教えるべきことは何なのでしょう。
それは2つあり、1つは大人も子どももむやみに川に近づかないこと、もう1つは川遊びをするなら膝から下の水深までで遊ぶことです。
また、川を渡ることも危険なので止めましょう。
浅いから大丈夫ということはなく、川の真ん中当りで急に深くなっていることがあり、沈んで流されてしまいます。
川を歩いていて水かさが子どもの膝上にきたら、すぐに膝下の水かさになるところまで戻るようにしましょう。
それほど川は危険なのです。
最近、ライフジャケットを着けて遊ぶ人が多くなってきています。
ライフジャケットを着けていたら多少深くても安心と考えている人が多いようですが、川ではそうとも言えません。
いくらライフジャケットを着けていても、膝下までの深さで遊ぶのが原則なのです。
大人も子どもも、川遊びの決まりを守り、良い思い出作りをしましょう。