飲食業では質の高いサービスが大切
飲食店ではご飯が美味しいことは当たり前とされがちです。
そのためほかのお店と差をつけるためにはサービスが大切になってきます。
ホールを担当しているスタッフの接客が悪いとリピーターがつきません。
そこで接客の基本となるのが言葉遣いです。
接客のコツや上級のサービスを身につけるのは大変ですが、初心者でも言葉遣いは簡単に身につけられます。
ただ、意外と私たちは正しいと思って間違えた敬語を使っていることがありますからこれを機に見直してみましょう。
接客で間違いやすい敬語
接客で意外と間違えやすいのが敬語です。
わたしたちは日常的に敬語を使っていますが気付かないうちに間違えてしまっているものが結構あります。
サービス業では敬語を間違えてしまうとお客さまに対して失礼になる可能性もあるので注意をしましょう。
よくファミレスでも言われる「ご注文はお揃いでしょうか?」というお揃いというのは正しい日本語ではありません。
料理に対して敬語を使っている点が誤りです。
正しい表現では「ご注文の品は以上でよろしいでしょうか?」になります。
また、予約されたお客さまに対して「ご予約の〇〇さまでございますか?」と質問したり、メニューを差し出す際に「こちらがメニューでございます」といったりする人がいます。
どちらも同じようにございますを使っていますが、敬語がものに対してと人に対してと違いがあるため、先ほどのルールを考えるとメニューに敬語を使うのはおかしく思えます。
しかし、ございますというのはものに対して使う丁寧語なので人に使うのは誤っており、人に対しては「いらっしゃいます」を使うのが正しいです。
お客さまが困っている時に「どうかいたしましたか?」と尋ねることがあります。
このいたす、という言葉は自分に対して使う謙譲語です。
そのためこの使い方は誤っており、正しい敬語では「どうかなさいましたか?」になります。
他にも意外と言いがちな「大丈夫」という言葉もお客さまによっては受け取り方が違うため、失礼に感じられる方もいます。
そのためできれば大丈夫という表現は避けた方が無難です。
お客さまに対しては大丈夫でしょうか?と問うのではなくいかがでしょうか?と声をかけた方が適切な表現になります。
接客でよく使われている言葉はどれも何となく言いやすい表現であったり使いやすい表現であったりするためにベテランの人も意外と気付かず使っています。
普段使い慣れている言葉が本当に正しいのか今一度見直すと同時にスタッフ同士で普段使っている接客の敬語が正しいか確認し合う機会を設けるようにしましょう。